NYコミュニケーションスクール
話をしたい、聞きたい 新しい自分が生まれる場
日系人会館で開かれている「NYコミュニケーションスクール」に、職業も年齢も経歴も異なる男女13人が集合した。
「まずは二人一組になって、お互いに今考えていることを1分間話してください」「どんな話が出ましたか? 内容を全員の前で話してください」「次は相手を替えて、3人一組でコミュニケーションについて話してください」。主宰するヒミ*オカジマさんのハイテンポなMCに合わせ、参加者たちは次々と口を開く。知らない相手と共通の話題って何だろう? お天気? 旅行? 今日のニュース? 話の糸口探しから、コミュニケーションが始まる。
日常で欠かせない、コミュニケーションのスキル。英語もそこそこできるし、仕事ではアメリカ人と対等に渡り合っている。国際恋愛もしている。なのに、コミュニケーションのトラブルや悩みは尽きない―そんな人々が集まるのが、このスクールだ。他人同士の気まずい沈黙は、最初の5分で霧消。「職場での誤解」「男女間の隔たり」「語らないと分かり合えない」「語るからかえって分からない」など、みんなが普段から気にかけている「コミュニケーション」が話題だけに、話が弾む。未知の人々が相手ながら、お互い本音の部分を話しているうちに、相手の個性や人柄に、ぐんぐん引きつけられる。
後半、すっかり和んだところで、他人の良いところを見つけ、とことん褒めるエクササイズ。一対一から始まり、最後はたった一人を参加者全員で1分間褒めまくる。「若い」「服のセンスがいい」「目がきれい」「髪の毛がきれい」「頼りになりそう」。13人から矢のように賛辞を浴びせられた近藤三奈さんは、「普段ない体験。体が熱くなりました」と大感激。不動産関係で日々ハードな交渉に追われる碓井徹さんは、「人生にオイルを与えてもらったような気分」。みんなから「洞察力がありそう」、と尊敬された弁護士のデイビッド・シンデルさんは、「もう5回目ですが、毎回新しい自分を発見します。洞察力ってのは、初めて言われました」と照れる。
褒めるのが苦手な日本人にとって、これは貴重なレッスン。団体職員の今田淳次さんも、「人を見るのが大事」と思い知ったという。わずか90分間で参加者同士、旧知の間柄のように。セッション終了後には、レストランシェフの萩原好司さん特製の軽食を食べながら和気あいあい。果てるともなくコミュニケーションは続いた。
日系人会館(15 W. 44th St., 11th Fl.)にて、3カ月に1回開催。他人と話すのが不得手な人、話すことで悩んでいる人の参加歓迎。参加費35ドル(軽食つき)。
■問い合わせ
TEL: 917-499-7478(オカジマまで)
nycommunication@gmail.com
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