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簡単に言うと、「子供のための歯医者さん」です。虫歯や口内のけがを治療するだけでなく、歯磨きの指導や定期検診によって子供の健康を総合的にサポートします。成長期の歯と顎骨の発達をチェックし、問題が起きる前に予防や治療をすることも、小児歯科の大切な役割です。0〜18歳までの乳児と子供、青少年が主な対象ですが、明確な年齢制限はありません。
小児歯科専門医師は、4年間の歯科大学院教育を修了後、子供の治療について2〜3年の特別訓練を受けています。一般歯科医師も子供を治療しますが、子供に関しては、小児歯科医師の方が専門知識も診療経験も豊富です。
子供を怖がらせず、落ち着いた状態で安全に治療を受けさせるための歯科技術、子供への接し方、精神面のケアの方法も、小児歯科医師は習得しています。例えば、興奮してじっとしていられない子供に対しては、笑気麻酔でリラックスさせてから治療を始めることもあります。子供の不安を軽減する工夫はとても大切で、歯科診療は怖くないことが分かれば、その後の定期検診も続けやすくなります。
心臓病や出血性疾患などの病気の子供は、治療のストレスから呼吸困難になったり、治療後に血が止まりにくくなったりなど、危険な状態に陥る可能性があります。小児歯科医師は、そのような子供の治療や、緊急時の対処法についても訓練を受けています。
注意欠陥・多動性障害(ADHD)や自閉症の診断を受けた子供の場合も、特別なケアが必要です。例えばADHDの子供は、一部の薬の副作用で唾液の分泌量が減り、虫歯や歯周病になりやすいので、検診の頻度を増やすなどして問題の早期発見と予防に努めます。
一般的に赤ちゃんの歯(乳歯)は、生後6〜12カ月の間に生え始め、3歳になるころまでに生え揃います。米小児歯科学会は、最初の歯が生えてすぐ、または遅くとも1歳になる前に初回検診を受け、その後は年2回の定期検診を推奨しています。
乳歯も永久歯と同じように、歯茎から頭を出したときから虫歯になる可能性があります。1〜2歳児に大きな虫歯が見つかることも珍しくありません。そのため初回検診時には、口内に異常がないかを調べるとともに、子供の口内ケアの方法と虫歯予防策、歯や顎骨の成長に悪影響を与える習慣とその対策などについて、小児歯科医師から保護者に説明します。歯が生えてすぐに初回検診が勧められるのは、こういった理由からです。
普通は子供が6〜7歳になると、永久歯が生えてきます。最初の永久歯が生えたら上下の歯列全体のレントゲン写真を撮影し、永久歯と顎骨が正常に発達しているかどうかを調べます。
いずれ生え変わる乳歯は、虫歯になっても特に痛みや不便がなければ治療しなくていいと考えがちですが、それは間違いです。永久歯が生えてくるまでの間、乳歯は食べ物をかむために必要なだけでなく、永久歯が生えてくる場所を確保するという大切な役割を担っているからです。
虫歯やけがなどを理由に、生え変わりの時期が来る前に乳歯を失うと、そこにできた隙間に向かって隣の歯が寄ったり、倒れてきたりして、永久歯が生えてくる場所が狭くなることがあります。その状態で永久歯が出てくると、真っ直ぐ生えることができず、歯並びが乱れる原因になります。そういうときは、歯列に「保隙(ほげき)装置(space maintainer)」を装着し、永久歯が生えてくるまでの間、十分な場所を確保する治療を行います。
他にも、虫歯の原因となる口内の細菌は、永久歯の成長に悪影響を与えることもあれば、上顎の上の骨の空洞部分や喉の方に入って感染し、稀に深刻な合併症を引き起こすこともあります。そうならないためにも、日ごろから虫歯予防に力を入れ、虫歯ができたら早めに治療することが大切です。
※次回は、子供の口内ケアについて伺います。
トミー・リー先生
Tommy Lee, DMD
歯科医師(DMD=Doctor of Dental Medicine)、小児歯科専門医師。
ボストン大学歯科大学院卒業後、ニューヨーク・プレスビテリアン病院で一般歯科研修、
イエール大学医科大学院で小児歯科専門訓練を修了。
コロンビア大学歯科大学院臨床助教授。
歯科専門誌「Incisal Edge」が選ぶ「米国の優秀な歯科医師—2019年度40歳以下部門40人」に選ばれた。
大塚歯科医院
Parkside Dental and Implant Center
1617 Parker Ave. Fort Lee, NJ 07024
TEL: 201-461-0130
parksidedentalimplant.com
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