金銭的な救済と引き換え 複数の罪で家主を起訴 <ニュージャージー>

ニュージャージー州ユニオン郡検事局は22日、同郡エリザベス市内の住宅用物件18件に計数百戸の賃貸住宅を所有する家主の男が、少なくとも13人の入居者に対して、金銭的救済と引き換えに性的行為を強要した容疑で逮捕・起訴したと発表した。同日付NBCニューヨークが伝えた。

同郡マウンテンサイド在住のジョセフ・センタンニ被告(73)は、2016年から20年までの間に起きた性犯罪に関連して、第2級性的暴行8件、第2級性的暴行未遂1件、第4級犯罪的性的接触14件の罪で起訴された。第2級犯罪で有罪となった場合、通常は州刑務所での5〜10年の懲役が科される。

被害者らは、元ホームレス、あるいは立ち退き勧告を受けていたり、経済的に苦況にある入居者や入居予定者などだったことが当局の長期調査で明らかになった。標的となった被害者はいずれも、幼い子供がいるが他に行き場がないなどの事情から、被告の要求に応じるしかないと感じていたという。検察は「さらに多くの犠牲者がいる可能性がある」と述べている。

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