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お金、仕事、恋愛、家族関係、子育て、学業など、生活のあらゆる側面に応用できます。パンデミック中は、いつも家族が一緒にいることによるトラブルの相談が増えました。逆に今は、経済再開が急激に進むことに不安を持つ人からの相談が増えています。
多くの場合、幼少時の辛い過去に行き着くことがほとんどです。ヒプノシスを受ける目的が何であれ、過去の出来事が心の傷となって潜在意識下にあり、それが邪魔をするがために問題が起こり、思ったように物事が運ばなくなります。
ヒプノシスのセッションでは、クライアントを催眠状態に誘導し、心にこびり付いた過去のしがらみや心の傷を癒やす作業を行います。前回説明したように、催眠状態というのは究極にリラックスした状態です。意識はあり、眠っているわけではないので、私とクライアントで会話をしながら進めます。
潜在意識で未来を占うこともできます。「ウソー」と思われるかもしれませんが、自分の経験と感情の宝庫である潜在意識は何でも知っています。就職や結婚などで迷っているとき、ヒプノシスで潜在意識から未来の自分を教えてもらうのは、楽しい作業ですよ。
パンデミックを機にZoomでの遠隔セッションを開始。全米他州、日本からも申し込みがある。写真は、コンピューターを側に置いての、自宅での遠隔セッションの様子(編集部モデル)
もちろんです。アメリカの内科医師によると、患者の8〜9割はストレス性の疾患を抱えているそうです。ヒプノシスでは、自分の体を究極にリラックスした状態に誘導することが可能なので 、それだけでもストレスの緩和・解消になり、免疫力を維持・向上させます。結果的に、さまざまな疾患に勝てる体を作ります。
個人差がありますが、向き不向きというよりは慣れの問題だと思います。セッションでは、クライアントにソファに横になって目を閉じてもらい、私が静かに話しかけながら、徐々に催眠状態に誘導していきます。10秒で“入って”しまう人もいれば、時間がかかる人もおり、同じ人でも毎回異なります。
普段から瞑想する人や、宗教でお祈りをする習慣がある人は比較的入りやすいようです。瞑想やお祈りは、それ自体が「無心」の状態で、限りなく催眠状態に近いからです。日本人は宗教的なお祈りをする習慣がないので、時間がかかる人が多いです。瞑想はとてもいい脳のトレーニングなので、ぜひ日常生活に取り入れてほしいです。
ちなみに、アーティストや音楽家はすんなりと催眠状態に入ります。作品の制作中や演奏中、彼らは催眠状態だからです。その状態で潜在意識の中の自分と向き合う、つまり無心に自分と向き合うことに慣れているわけです。
瞑想がお酒、ヒプノシスがワイン、と言えば分かりやすいでしょうか。ヒプノシスは瞑想状態の一部と考えても間違いではないでしょう。つまりヒプノシスとは、瞑想状態+ヒプノティストによるポジティブな暗示です。
瞑想の効果は、すでに科学的に証明されています。MRI(磁気共鳴機能画像法)で脳の状態を見ることができるようになり、研究が進みました。瞑想する人としない人では、明らかに脳に違いが見られ、脳は成人しても発達していることが分かりました。瞑想とヒプノシスで脳を元気にし、パンデミック後の生活を大いに楽しんでほしいです。
中根真理子さん
Mariko Nakane
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米国催眠士協会(National Guild of Hypnotists)認定催眠士(ヒプノティスト)/講師。
願望達成、悪癖修正、セルフエスティーム向上、人間関係改善、禁煙、ダイエット、ストレス解消、健康維持、不妊対策と妊娠準備など。
定期的にヒプノティスト養成講座を開催。
国際レイキ・トレーニングセンター認定レイキマスター。
現在は対面に加え、Zoomでの遠隔セッションも提供。
Mariko Nakane
20 W. 20th St., #311
(bet. 5th & 6th Aves.)
TEL: 917-915-5481
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