インタビュー

MAN WITH A MISSION 約4年ぶりの海外単独ツアー

独占インタビュー
米国ファン待望のオオカミロックが炸裂!

「MAN WITH A MISSION World Tour 2023 ~WOLVES ON PARADE~」と題し、北米は5月14日のサンフランシスコ公演を皮切りに、ロサンゼルス、ダラス、ヒューストン、シカゴ、クリーブランド、トロント、ニューヨーク、ボストン、英国、ヨーロッパ5カ国の全8カ国を駆け抜ける。これまでも積極的に海外ツアーを実施してきたが、コロナ禍を経て約4年ぶりの海外公演となる彼らの心境や新曲について聞いた。

同バンボのボーカル、ラップ、ギターを担当するジャン・ケン・ジョニーさんがインタビューに応じてくれた。(※インタビュー本文はオオカミ語を編集部で日本語に翻訳。)

MAN WITH A MISSION
日本を拠点に活動する5匹からなるロックバンドで、頭は狼、体は人間という異色のバンド。ヴォーカル担当、リーダーのトーキョー・タナカ、ギター、ヴォーカル、ラップ担当するジャン・ケン・ジョニー、ベース、コーラス担当のカミカゼ・ボーイ、DJ、サンプリング担当のDJサンタ・モニカ、ドラム担当のスペア・リブからなるメンバー構成。

─米国を始め英国、ヨーロッパなど各国での単独ツアーを敢行するのは約4年振りということですが、久しぶりの海外ツアーをスタートされて現在どのような心境ですか?

まずは本当に、久しぶりに海外で演奏することが出来て、心から楽しんでおります。また、今現在の日本の状況と全然違うという話は前々から聞いていましたが、実際に目の当たりにして本当にノーマルな状態で凄まじい熱量で反応されてありがたい限りです。

─昨年『Break and Cross the Walls I』と『Break and Cross the Walls II』という2部作のアルバムを連作でリリースされましたが、アルバムを制作してみての感触は?

2作連続で合計30弱の曲を、共通のコンセプトの元で制作するのは初めての経験でしたので、一言で、大変なことではありましたが、素晴らしいものが生まれてくれたと思います。

世界的なパンデミックと、それがもたらした時代ヘの影響、また、特定の時代や事情を、隠喩的にではなく、かなりダイレクトにフォーカスした作品作りは初めてでしたので、作曲者としても、良い刺激になりました。

─コロナ禍という厳しい状況を経て、楽曲制作やパフォーマンスにどのような変化がありましたか。

制作面においては、コロナ期間中もリモートワークの利便性を痛感しました。 自宅での作業で完結できるような、制作面における機材環境や使用方法など、様々な面で、ブラッシュアップに繋がった気がします。

パフォーマンスに関しては、やはり観客の反応や声援の意味と大切さを身に沁みて感じています。

─新作『絆ノ奇跡/コイコガレ』はどのような仕上がりになっていますか。

世界的な大ヒットコンテンツのOPとED、正直言って多少プレッシャーもありましたが、原作品が紡ぐ世界観と、哲学、アーティストが注ぐ情熱と心が見事に融合したものになっていると思います。

『絆ノ奇跡』に至っては、僕自身が、『鬼滅の刃』という物語全ての語り部になるべく書いた楽曲ですので作品を読む、観る、とともに是非、音楽を聞いていただきたいと思います。

─お忙しいと思いますが、ニューヨークで何か「したいこと」「食べたいもの」などありますか?

雰囲気の良い、由緒あるステーキハウスで食事をしたいです。そして、ただただ、ニューヨークの真ん中、セントラルパークや、ウォールストリートなどを散策することができたらいいなと思います。


ライブレポート

インタビュー後、5月26日に、編集部がニューヨーク公演を訪れた。マンハッタン区のユニオンスクエアからほど近いアービングプラザで行われた同公演では、オオカミ達の登場を心待ちにしている観客で埋め尽くされていた。

人気曲から新曲までを披露する中、ジャン・ケン・ジョニーさんが会場のファンへ感謝の言葉を述べ終わると、2016年にリリースし記録的ヒットとなった『Seven Deadly Sins』のイントロが流れ、会場のボルテージも最高潮に達した。会場にいるファンとステージのメンバーで大合唱となった。最後は彼らの代表曲でもあり、米国ファンの間でも人気が高い『FLY AGAIN』を熱唱し幕を閉じた。

会場に訪れたファンに話を伺ったところ、コロナ禍で彼らのパフォーマンスを長い間、見ることができずにいたことを残念に感じていたようで、今回のワールドツアーは、待ちに待った特別な日となったようだ。中には、「今日という日をとても楽しみにしていました。こんなにワクワクした気持ちになったのは久しぶりです」(30代・男性)と語る人や、「彼らは音楽もサイコーで、ユーモアもあるから長年ファンでいるんだ」(40代・男性)と話す人もいた。

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