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ギャンブルのメッカとして、世界中のカジノファンが訪れるアメリカのラスベガス。しかし最近では、ニューヨークがスポーツベッティングを合法化。アメリカのギャンブル市場はニューヨークを中心に大きく変わりつつあります。一方で、日本もIR推進法が可決され、大阪府にてカジノを含む統合型リゾートの建設が進められています。また、カジノへの関心の増加に伴い、日本市場向けのオンラインカジノへのアクセスも日本人の間で大幅に拡大しています。
このように、ニューヨークと日本のギャンブル市場が変革のタイミングにある中で、それぞれにどのような相違点があるのでしょうか?本記事では、法規制や人気コンテンツなどにおける具体的な違いを深掘りしていきます。
ニューヨークと日本は、それぞれ独自の歴史と文化を持っているため、ギャンブルに関する法規制にも大きな違いがあります。
まず、アメリカは連邦制国家であり、ギャンブルに関する法律は州ごとに異なります。そのため、一部の州ではランドカジノおよびオンラインカジノは合法ですが、他の州では制限されていたり、完全に禁止されていたりします。
しかし、ニューヨークにおいては、ギャンブルに対する法規制に大きな変化が起きています。オンラインカジノは禁止されているものの、2022年1月より州認可のブックメーカーでのスポーツベッティングが合法化されたのです。これにより、ニューヨークは現在、アメリカ国内でスポーツベッティングにおける収益が最も高い州となっており、ラスベガスのランドカジノをも凌ぐ市場価値を見出しています。
その一方で、日本では競馬や競輪などの「公営ギャンブル」以外のギャンブルゲームは従来禁止されてきましたが、近年では統合型リゾートの法的枠組みが整備され、ランドカジノ運営が認可されるようになりました。ただし、全国どこでもカジノを自由に開設できるわけではありません。地域の観光振興や経済効果などを考慮した上で、特定の地域のみが国から許可をもらい運営することが可能です。
また、日本では、国内で運営されるオンラインカジノやブックメーカーで遊ぶことは「賭博法」に抵触し、禁止されています。しかし、海外の会社が運営するキュラソーやマルタなどの公的なライセンスを持つオンラインカジノやブックメーカーでのプレイに関しては、法的な整備はまだ進んでいない状況です。この合法か否かに関して明文化されていない点は、ニューヨークとの大きな違いでしょう。
ニューヨークは、さまざまな人気スポーツの本拠地を備えてます。たとえば、野球ではヤンキースとメッツ、スケットボールではニックスとネッツ、アメリカンフットボールではジャイアンツとジェッツ、サッカーではレッドブルズとニューヨークシティFCの本拠地があります。
したがって、ニューヨークではこれらスポーツへのベッティングが盛んに行われています。中でもアメリカンフットボールの優勝決定戦「スーパーボウル」の総視聴者数は1億人を超えると言われており、試合当日はブックメーカーにて数多くのオッズが展開されます。
また、ニューヨークの一部地域ではランドカジノが展開されていることから、ブラックジャック、ルーレットなどのテーブルゲームや、スロットマシンなども人気です。
これに対して日本では、「公営ギャンブル」の遊技者人口が年々増加しており、さらなる市場拡大が予測されていることが日本リサーチセンターのレポートで判明しています。さらに、コロナウイルス禍以降はオンラインでの「公営ギャンブル」観戦の機会が増加。これに伴い、特に競輪および競艇のチケット購入者が拡大しています。
オンラインカジノやブックメーカーといった分野においては、現時点で日本の市場規模はニューヨークほどではありません。ただし、大阪府での統合型リゾートの解禁を契機に、この分野は日本において人気ギャンブルの地位を確立していく可能性があると言えるでしょう。
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