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ジャズの聖地・ニューヨーク。毎晩この街のどこかで、ベテランから新人まで多くのアーティストが熱いセッション繰り広げる。老舗や隠れた名店などがひしめき合うこの街で、ジャズが聴けるおすすめスポットをジャズドラマーの三上麟太郎さんが案内する。
ステージの周りを囲む客席は唯一無二の臨場感
今回、紹介する店はヌーブル151。三上さん自身も時折演奏しているという、イーストビレッジ地区に位置する人気クラブ。店内は、ダンスホールのような広々とした空間で、ネオンが映える大人な雰囲気だ。同店で伝統的なジャズが演奏されることはレアで、ヒップホップやエレクトロニカ、ファンクの影響が合わさったコンテンポラリージャズが中心に演奏される。特徴的なのが、ステージの位置。普通のジャズクラブでは客席の前にステージが配置されるのが一般的だが、ヌーブルのステージは、階段状になっており、階段を登ればステージの上、もしくは演者の真後ろから演奏を聴くことができる。基本的に立ち見で、ステージ周りの360度に客がいるイメージだ。演奏が盛り上がると、ロックバンドのライブのようなフロアの熱気に包まれることもしばしば。ドリンクのみの提供。
/三上さん注目のライブ情報/
Simon Moullier QuartetNicole Glover Trio
6月7日(金)午後7時〜10時
ジャズ・ビィブラフォンのサイモン・ムリエとピアノ、ドラム、ベースで奏でる四重奏と、痛快なフレージングが魅力の女性テナー奏者の2本立て。
Nublu 151
151 Avenue C.
三上麟太郎/rintaro-mikami.com
1995年、東京都生まれ。ジャズドラマー、パーカッショニスト、作曲家。21歳で渡米し、ニュースクール大学を卒業後はニューヨークを拠点に活動。2023年9月には自身初となるリーダーアルバム『First Fish』をリリース。Canopus Drumsのエンドーサーを務める。
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