今夜はジャズな気分

#9カジュアルな夜遊びにピッタリ 入場料5ドルで質の高いジャズやビリヤードなどが楽しめる

ジャズの聖地・ニューヨーク。毎晩この街のどこかで、ベテランから新人まで多くのアーティストが熱いセッション繰り広げる。老舗や隠れた名店などがひしめき合うこの街で、ジャズが聴けるおすすめスポットをジャズドラマーの三上麟太郎さんが案内する。

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カジュアルな夜遊びにピッタリ 入場料5ドルで質の高いジャズやビリヤードなどが楽しめる

Photo by RINTARO MIKAMI

今回紹介するジャズスポットはセラードッグ。以前はファットキャットという名前で営業を続けていた、グリニッジビレッジ地区の一角にある隠れ家的スポット。店内はジャズクラブだけでなく、米国ならではのスポーツバーや、ビリヤード、卓球台などがあるプールバーとしての顔ももつ。

店の一角で毎晩演奏されるジャズは、日曜日から水曜日は午後7時から11時、木曜日から土曜日は午後7時から午前2時までとなっている。入場料の5ドルを支払えば、ミュージックチャージはかからず、バーでお酒を飲みながら聴くもよし、演奏の合間にビリヤードで遊ぶのもよし、と自由な形でジャズを楽しめる。カジュアルな雰囲気だが、出演者はニューヨーク屈指の実力あるミュージシャンばかりで、とても熱量の高い演奏を楽しめるのがこの店の醍醐味である。同店は、入場の際にIDチェックが欠かさずあるため、旅行で来られる人はパスポートをお忘れなく。

 

/三上さん注目のライブ情報/

7月27日(土)の午後11時30分pm〜、日付変わり28日(日)午前2:00〜
Miki Yamanaka Trio

Photo by Miki Yamanaka

75 Christopher St.
TEL:212-675-6056
cellardog.net/

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三上麟太郎rintaro-mikami.com

1995年、東京都生まれ。ジャズドラマー、パーカッショニスト、作曲家。21歳で渡米し、ニュースクール大学を卒業後はニューヨークを拠点に活動。2023年9月には自身初となるリーダーアルバム『First Fish』をリリース。Canopus Drumsのエンドーサーを務める。

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