今週のニュースダイジェスト<〜8月2日>

1週間のNY近郊の話題をチェック


<ニューヨークシティー>

サマーストリート 市内5区で開催

先月27日、ニューヨーク市の夏の恒例イベント「サマーストリート」がクイーンズ区とスタテンアイランド区でキックオフされた。同日付ABC7ニューヨークが伝えた。市内5区で特定のストリートを歩行者天国にして、市民が散歩、ジョギング、自転車など野外を楽しめるようにしたもので、今後は8月3、10、17日にマンハッタン区、24日にブルックリン区とブロンクス区で午前7時〜午後3時に開催される。家族や子供向けのアクティビティーやパフォーマンスを行うスポットが設けられ、期間中にシティバイクに30分無料で乗れるパスも提供される。

市内のガス漏れ対応 年間7000万ドル

PSEヘルシーエナジーが先月発表した調査で、ニューヨーク市のガス漏れ対応費は高額で、2018年には7000万ドルが費やされたことがわかった。先月26日付ブロンクスタイムズが伝えた。この年、市内全域で発生したガス漏れにFDNYが出動した回数は2万2090件で、他の上位25都市を合計した数より多かった。エリック・アダムス市長が最近、FDNYの予算削減案を撤回したが、同消防局組合長は人員削減が治安への大きなリスクになると警告していた。市がガス依存を減らしていくことを約束する一方で、建物や家庭へのガス検知器設置の重要性が見直されている。

<クイーンズ>

エスカレーター火災 JFK第8ターミナル

先月24日朝、JFK国際空港第8ターミナルのエスカレーターで火災が発生し、10人が負傷した。同日付CBSニューヨークが伝えた。午前7時過ぎ、煙の通報を受けて出動したFDNYが、燃えているエスカレーターを発見。ターミナル内に黒煙が充満して旅客らがパニックになり、990人がバスで別のターミナルへ移動した。アメリカン航空、日本航空など複数の国際線が乗り入れる第8ターミナルは一時閉鎖となり、一部の国際便に影響が出た。後にターミナルは再開されたが、空港関係者はフライトの状況を常に航空会社に確認するよう旅行者に促した。

<オールバニ>

学校の銃乱射対策 リアルな訓練禁止に

銃乱射事件に備えた訓練が生徒の精神的トラウマになることを懸念する声が保護者や教師から上がったことを受け、ニューヨーク州教育省は学校内でリアリティーのある銃乱射対応訓練を禁止することになった。先月25日付FOX5ニューヨークが伝えた。州の学校は年に8回の避難訓練と4回のロックダウン訓練を実施するよう義務付けられているが、新学期から暴力を描写する小道具、役者、戦術などを使ったリアルなシミュレーションを避けて行うことになる。校内での訓練の種類について教師や生徒に事前に通知し、保護者には少なくとも1週間前に知らせなければならない。

<マンハッタン>

ビリー・ジョエル氏 MSG長期公演を終了

マディソン・スクエア・ガーデン(MSG)で毎月行われてきたビリー・ジョエル氏のレジデンシー公演が先月25日、150回目を最後に締めくくられた。同日付NBCニュースが伝えた。MSGで初のショーを行なってから約50年、2013年に同会場初の音楽フランチャイズとなり、月1度のパフォーマンスを開始して約10年が経過した。MSGによると、この伝統的な公演期間中に全米と120カ国以上のファンに190万枚を超えるチケットが販売された。最終日、会場にはジョエル氏の104回連続公演と150回生涯公演記録を祝う二つのバナーが掲げられた。

<ブルックリン>

クイズ番組の王者 児童ポルノで起訴

ブルックリン検察局は先月25日、クイズ番組『ジェパディ!』の元王者で、ブルックリンハイツ地区のエリート私立校の数学教師が児童ポルノに関わる罪に問われていることを明らかにした。先月26日付amニューヨークが伝えた。ウィンストン・ニュエン被告(37歳)は2022年10月から今年5月まで、SNSのアカウントを使い13歳から15歳の少年少女6人に性行為の描写やヌード画像を要求したとして、子供を性的パフォーマンスに利用した罪、未成年者へのわいせつ物配布罪などで起訴された。保釈には現金3万ドルか保証7万5000ドルが設定され、10月に再出廷が命じられた。

<ロングアイランド>

弁護人が酩酊を否定 ティンバーレイク氏

ハンプトンズで6月、歌手のジャスティン・ティンバーレイク氏が停止サインを無視し飲酒運転で逮捕された事件で、エドワード・バーク弁護士は先月26日、ティンバーレイク氏は酩酊状態ではなく起訴されるべきではなかったと主張した。同日付ニューヨークポストが伝えた。弁護士は法廷で、告発文書に上級警官の署名がなかったことから告発の棄却を求めたが、裁判官は検察側が用意した新たな文書を用いて、再度オンラインで罪状認否を行なうとした。弁護士は酒気帯び検査に引っかかり起訴された依頼人に対する警察の不手際を非難し、他にもミスがあると指摘した。

<ブロンクス>

ドミニカ文化祝う ブロンクスでイベント

マンハッタン区で行われるナショナル・ドミニカンデー・パレードに先駆け、ドミニカ共和国の文化を祝う「第3回ノチェキスケヤナ」が先月26日、ブロンクス動物園で開催され、イベントに参加した数百人が同国の料理や音楽を楽しんだ。先月29日付ブロンクスタイムズが伝えた。「南ブロンクス区出身のプエルトリコ人として、ドミニカ共和国のコミュニティーに光を当てることができて光栄」とスペイン語でスピーチしたラファエル・サラマンカ市議会議員は、ドミニカ人コミュニティーと市全体に多大な貢献をしたとしてボデガ連合の会長を含む四人を表彰した。

<ニュージャージー>

精神危機の女性 警官に撃たれ死亡

フォートリー地区で先月29日早朝、メンタルヘルス危機にある妹がナイフを振り回していると男性から通報があり、対応した警官に撃たれた女性が死亡した。同日付ニューヨークタイムズが伝えた。警官はアパートのドアをこじ開けた際に近づいてきた妹の胸を撃った。検事当局によると、精神衛生上の危機に関する911通報に対し、警官とメンタルスペシャリストが共に対応する州のプログラムに同地区は参加していなかった。通報に対応した警官が女性を射殺した同様の事件は先月イリノイ州でも起こり、怒りと抗議を呼んでいる。

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