巻頭特集

コスメ、アクセサリー、雑貨など、ユニークなアイデアが満載のローカルブランドに注目してみよう!

ブロンズ賞

アートのようなイヤリングで心に癒しを
ヒューマンミューズ

ウェアラブルアート(着るアート)として個性的なデザインのアクセサリーを展開するブランド「ヒューマンミューズ」には、眺めるだけでも心が躍る華やかなアイテムが並ぶ。

幻想的な色合いとデザインはアートとしても楽しめる

教育者やコミュニティーオーガナイザーとしての顔も持つオーナー兼デザイナーのカサンドラ・ミナーさんは、大学時代はファッションデザインを専攻していたそうで、コロナ禍の隔離期間中に創作活動を再開。自分自身や友人のために始めた創作が、心の癒しにつながったという。

花柄などバリエーションは豊富。イヤリングの他にネックレスもある

マーブル模様のような美しいデザインは、細い棒状になった何色ものポリマークレー(樹脂粘土)をパスタのように束ねてカットし、オーブンで加熱。焼き上がり加減によって一つとして同じものはない絵柄が出来上がる。「デザインや色のアイデア源は、ここブルックリンのコミュニティーです」とカサンドラさん。

ポリマークレーを用いて一つ一つ手作りしている作業場の様子

「それから、家族や友人もインスパイアをくれる私にとってのミューズたちです。大変な時期だからこそ、アートを通じて平和な時間や喜びを人々に提供できたら」。今後はイヤリング、ネックレス以外の新たなアイテム製作も考案しているというから、今から待ち遠しい。

human muse
IG: @human_muse


安心安全の処方と保湿力に定評あり
ブルックリン・バー・ボディー&バス

2012年創業の手作り天然せっけんやバスアイテムを展開する「ブルックリン・バー・ボディー&バス」は、シンプル、フレッシュ、クリーンをモットーとするボディーケアブランドだ。オーナー兼クリエイターのジョアン・モンタルトさんは、趣味でせっけん作りのクラスに参加したことから同ブランドのアイデアがひらめいたという。ストリート販売から始めたせっけんは今では多くの人に愛用され、ローション、リップ、キャンドル、ハンドサニタイザーなど、商品ラインアップは多岐にわたる。

シグネチャーバーソープは7つの香りから選べる

香料や化学成分を配合する市販のせっけんとは異なり、全てナチュラルで安心安全の処方を実現した濃厚なテクスチャーは、シアバター、オリーブオイル、マンゴーバターなどシンプルな原料で構成。素肌を潤す高い保湿力にも定評がある。「長い時間をかけて完璧な材料、レシピを完成させました」とジョアンさん。

ボディーバターはリッチなのにオイリー過ぎないテクスチャー

現在は自宅のスタジオで製造し、BBFLやオンラインショップで販売を行う。ちなみにジョアンさんはBBFLのディレクターとしても活動し、普段は店頭にも立っているので、近くに立ち寄った際は元気いっぱいのジョアンさんに会いに行ってみるのもおすすめだ。

ココナッツの香りが落ち着くソイ・ワックス・キャンドルも

Brooklyn Bar Body & Bath
IG: @brooklynbarbodyandbath
Web: brooklyn-bar.com


ユーモア満載のフレグランスキャンドル
バージン・オン・ファイヤー・キャンドル

「Heavily Tattooed Bartender」「Shut Up! Let Teachers Teach!」「Get Off My Lawn」など、過激で思わずクスリとしてしまうような少し変わったネーミングのフレグランスキャンドルをそろえる「バージン・オン・ファイヤー・キャンドル」。ブルックリンを拠点に活動するジェシー・レジスさんが2020年6月にスタートし、〝卑屈で欠陥のあるこの世界〟をユーモアたっぷりに表現するキャンドルブランドだ。

ユニークなアイテム名が印象的だ

一番人気は、スモークドハニーとシダーウッドが香る「Fuck It, I’m Buying a Cabin」。「キャビンにこもって全てから逃げ出したい。そんな風に誰もが自暴自棄になることがあるはず。そんな時こそ私のキャンドルで笑ったりアホらしくなったりしてほしいのです」とジェシーさんは語る。

学校の机に頭をぶつけた思い出をウッディーな香りで表現したという「Shut Up! Let Teachers Teach!」

そんなユニークなコンセプトだが、製品は全て信頼のあるサプライヤーから仕入れた100%ソイワックスを採用した本格派だ。キャンドル作りはジェシーさんが独学で学び、丁寧に手作りしているという。今やサステナブルなキャンドルとしても注目され、現在国内50州と9カ国で販売。今回のアワード出展を機に、日本への販売にも力を入れるというから要チェックだ。

オリジナルキャップはギフトとしても人気

Virgins On Fire Candle Co.
IG: @virginsonfirecandleco
Web: virginsonfire.com

関連記事

NYジャピオン 最新号

Vol. 1255

夏の和野菜

盛夏のニューヨーク。色鮮やかな野菜たちが街中に溢れ、目を奪われるが、私たち在留邦人はどうしても和野菜が恋しい。実は、よく探せば、こんなアウェーな土地でも本格的な日本の野菜が手に入る。グリーンマーケットや野菜宅配サービスの賢い利用法など、今回の特集ではとっておきの和野菜情報をお届けする。