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イーストビレッジはコミュニティーガーデンの宝庫だ。50を超える緑の園は、それぞれに個性豊か。毎週土曜と日曜は一般にも公開しているので、お散歩がてら出かけてみよう。
The Community Gardens of NYC’s Lower East Side
①カルメン・パボン・デル・アマネセ・ジャルダン
Carmen Pabon Del Amanecer Jardin
詩人で女優のカルメン・パボンと仲間たちが1970年代後半に開始。コミュニティーガーデン草創期、クリスティーが協力して立ち上げた6つのガーデンのうちの1つ。パボンはここで詩の朗読会を開き、ホームレスのために炊き出しをした。隣接する居住用ビルの建設のため2000年から16年まで閉鎖されたが、パボンが95歳で亡くなる直前に再開。
②ラ・プラザ・カルチュラル・デ・アルマンド・ペレス・コミュニティーガーデン
La Plaza Cultural de Armando Perez Community Garden
地元アーティストを支援するコミュニティーセンターCHARASを設立し、1999年に51歳で殺害された活動家、アルマンド・ペレスの名前を冠する。ペレスらプエルトリコ系を中心とした地域住民が、クリスティーと協力して76年から開始。また、建築家で発明家のバックミンスター・フラーやサイトスペシフィックアートの先駆者、ゴードン・マッタ=クラークも参加した。
③9ストリート・コミュニティーガーデン&パーク
9th St. Community Garden & Park
「種爆弾」から発展し、1979年に正式に開始。総面積は約2万2000平方フィート。鯉や亀が泳ぐ池、ビアガーデン風のテラス、イチジクが茂る東屋にはランタンが吊られ異国情緒たっぷり。本を読みながらのんびり過ごしたい。
④エル・ジャルダン・デル・パライソ・パーク
El Jardin Del Paraiso Park
1981年創設。プエルトリコの国旗がはためき、ラテン音楽が流れる、地元色が強烈な緑の園。湿地プロジェクト、子供向けの発見ゾーン、在来種を中心にした植物園、ハーブガーデンなどで構成。フィールド授業の一環として、トンプキンススクエア中学校、ニュー・アムステルダム・スクール、アーススクールなど地域の学校も参加している。
コミュニティーガーデンは、野菜や果物、花や樹木を育てることにより都市生活に必要な生態系を守ることを目的にしている。また、地域の多様化を促し、文化的に活性化させる役割を担っている。
地域住民がボランティアで管理・維持するコミュニティーガーデンに参加するには、各ガーデンが決めた規則に従うのが原則。規則は、年会費を払い、水まきやコンポストの管理、草取りなどの労働を決められた時間、無償で提供する。
一般公開日にガーデン内の案内をするなどで、地域性を重視することから居住区の制限を設けているガーデンも少なくない。参加してみたい人は、下記のサイトから興味のあるガーデンを検索し、各ガーデンのウェブサイトから申し込むこと。
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