週末のプチお出かけ NJトランジットに乗って行くアズベリーパーク
ペンステーションからNJトランジットで2時間弱。旅行雑誌が「ジャージーショアで最もクールなビーチ」と絶賛するアズベリーパーク。その魅力の一端を紹介しよう。
ナローズバーグ/Narrowsburg
ニューヨーク市から車で2時間30分
キャッツキル山脈とポコノ山脈の間を流れるデラウェア川上流沿いにあるナローズバーグは、ニューヨーカーの間で近年、「隠れ家的避暑地」として密かにブームになっている町。カヤックやボート遊びなどのアクティビティーが盛んで、コンセプチュアルブティック、アート系の書店、ビンテージショップ、アートギャラリーなどがコンパクトにまとまっている。メインストリートを歩く「歴史的地区トレイル」と川沿いの住宅地を歩く「リバー・フラット・トレイル」、タステン・ベテラン・メモリアル・パークを抜けて船着き場に至る「デマウロトレイル」など初心者向きのトレイルも充実。全て歩いても1時間足らずだ。アート展やインディーズ映画祭、リバーフェスト、ジャズコンサートなど芸術活動も盛んで、毎年夏には1986年創立の地元オペラ団、デラウェアバレーオペラによるオペラも上演される。
ビンテージショップもセンス良くキュレートされている
ソガティーズ/Saugerties
ニューヨーク市から車で2時間
ソガティーズはアルスター郡北東端、キャッツキル山脈の麓にある人口約2万人足らずの小さな町。旅行雑誌で「米国で最もクールな10の小さな町」の1つとして紹介されたこともある。周辺には「オーパス40」(左参照)や155エーカーに及ぶエソプス・ベンド自然保護区、キャッツキル動物保護区がある。宿泊するなら1869年に建造され、国立公園局マリタイム・ヘリテージ・プログラムが「訪問すべき灯台」に選出、現在はB&Bとしても営業しているソガティーズ灯台に。ハドソン川流域屈指のラグジュアリーなリゾートホテルとして知られるダイヤモンド・ミルズを奮発するのもあり。ダウンタウンには小洒落たレストランやブティック、カフェ、アンティークショップが軒を連ね、夏の避暑シーズンには大いににぎわう。毎年9月最終の土・日曜に開催されるガーリックフェスティバルも有名。車でのアクセスがベストだが、ポート・オーソリティ・バス・ターミナル発着のトレイルウェイに乗車、キングストンで乗り換える方法(3時間)もある。
1泊550ドル(2部屋・4人まで)
そぞろ歩きが楽しいダウンタウン
オーパス40
ソガティーズに行ったら必ず足を延ばしたいのが大規模な環境彫刻「オーパス40」だ。6.5エーカーのブルーストーン採石場を覆う石の階段やスロープ、台座などで構成されたモニュメントで、国家歴史登録財に登録されている。
作者はピッツバーグ出身の彫刻家ハーベイ・ファイト(1903-1976)。もともとは自身の作品の屋外展示用に1939年に始めたプロジェクトで、完成するまでに要すると見込んだ40年にちなんで、ラテン語で「仕事」「作品」を意味するオーパス(Opus = Op.)40と命名した。ファイトは作業中の転落事故で死亡しプロジェクトは37年で中断したが、オーパス40は「ファイトの絶え間ないビジョンの継続」であるとして、未完のまま公開している。
うねうねと起伏のあるルート212から田舎道に入りしばらく行ったところにある駐車場に車を停め、林道を徒歩でさらに進むとそこに広がるのは奇妙な静寂を伴う異空間。彫刻家がたったひとりで石切場を拓き、その生涯の大半をかけて手作業で積み上げた巨大な石のモニュメントを眼前にすると、彼を駆り立てた偏執的ともいえる情熱にただただ畏敬の念を覚えてしまう。モニュメント内は自由に散策でき、牧草地、森の小径、採石場、彫刻公園、ギャラリー、ギフトショップ併設の美術館もある。10分ほどのドライブでウッドストック(P3参照)にも行ける。
石舞台ではコンサートやダンス、サーカスなど多彩なイベントも開催
森の小径。地元アーティストの作品の発表の場にもなっている
1938年夏、南米ホンジュラスのマヤ遺跡の修復作業に参加したファイトは、同地でマヤの建築技術を習得。石の壁に近寄って観察すると薄い岩の板がまるでパズルのようにピッタリと積み重なっているのが分かる
空に向かって両手を上げた女性の像「炎」、両手を前で組んで膝をついた子供の像「祈り」
ファイトが作業で使った工具などを展示した美術館。1階では作業の模様を収めたビデオも上映
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直撃!NY話題のビジネスパーソン SHIHOさん |フォトグラファー【 SHIHO PHOTO NY
Where to Eat & Drink アズベリーパーク ファストフードはボードウォークに
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夏の和野菜
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