巻頭特集

NY話題のビジネスパーソン

直撃!NY話題のビジネスパーソン

辻奈央さ| 美容形成外科・美容皮膚科

アジア人の肌を熟知した美容皮膚科のスペシャリスト

 

グランドセントラル駅からほど近い5番街に位置する、美容外科クリニック「ウィリアム・ラオ・MD」。モダンな雰囲気の内装と最先端の技術を誇る同院には、美容皮膚科とレーザーを専門にしている、日本人医師の辻奈央先生がいる。日本での経験も豊富で、数多くの症例実績をもち、アジア人の肌を熟知し的確な美容を提案している。今回はそんな辻先生に美容について話を聞いた。

 

─同院の強みは?

ニューヨークは多様な人種がいるとともに美の基準もいろいろです。当院ではさまざまな人種において数多くの症例実績があるので、アジア系の方でも安心してご来院いただけます。当院を訪れるアジア系の患者様は米国籍をもつ方が多く、アジアで育った方とは異なる美的感覚を持ち合わせています。時々、メディカルスパでボトックス注射やレーザーをして肌のトラブルになったアジア系の患者様を診ることがありますが、アジア人と欧米人では筋肉の量も骨格の構造も違うので、皮膚にしてもボトックス注射の量にしても、設定が全く異なるので、きちんとしたクリニックで施術されることをおすすめします。また、個人医院の美容形成外科としては珍しく、最新の機械が非常に豊富で質の高い治療をご提案できると思います。

─最近の人気の施術は?

今の時期は夏なのでヘアーリムーバル(脱毛)が一番多いです。中でも、「レーザーフェイシャル」といって、ダウンタイムが短く、肌を明るくするようにあてていく機械がおすすめです。あとは、「EMスカルプ」という筋肉を引き締めながら脂肪を燃焼させるメスを使わない最先端技術の痩身治療も行っています。二の腕や背中についてしまうプニプニとした部分をなくしたいと考えている人には最適かと思います。

また、夏休みを利用して美容整形をされる学生さんもいらっしゃいますよ。

─辻先生が、美容医療に進まれたきっかけは?

私は、以前「東京皮膚科形成外科」の皮膚科部門におりました。保険診療と美容診療を併用していて、特に美容医療に力を入れておりましたので、それがきっかけです。比較的若い年齢ですと15歳から上は80歳くらいまでの患者様がいらっしゃいました。日本の美容医療は、米国と比べて敷居が低く、夏休み時期になると脱毛で中高生が訪れるといった感じです。「美容医療」と一言でいっても、お顔の形を変えるものから、ヒアルロン酸で少しだけ整えるものなど本当にさまざまです。ほんの少しの施術で患者様の喜ぶ姿を見て、この仕事の素晴らしさを実感しました。

実は私自身、私生活では2児の母で、一人目を産んだ時、産後の疲れが原因で急激に老け込んでしまいました。鏡に映る自分を見て「こんなに頑張っているのに…」と悲しい気持ちになりました。その時に、自分でも美容医療を体験してみることにしたのです。そうして、毎朝鏡をみる度に、気分が明るくなりました。よく聞くのですが、ふと電車の窓に映る自分が疲れ果てていて、「自分はこんなに仕事を頑張っているのに…」とがっかりするという人が多いようですね。

美容医療は、高額でなくても本当にちょっとした努力で日常生活に取り入れて幸せになれるので、病気の治療以外にも必要なことだと考えています。

─辻先生の専門分野についてお聞かせください。

私は、美容皮膚科とレーザー治療を専門に診ております。シミやくすみ、肝斑のお悩みをもっている患者さんが多いです。特に肝斑は治療が難しく、レーザーでバチバチあてていくと悪化するケースもあり、ビューティースパでは薬を処方できないので、断るところも多いようです。当院では、内服治療と塗り薬、そして最新の「ピコシュワプロ」というレーザーを的確に当てて治療していきます。

また当院では、男性の患者様も多く、脱毛や美容皮膚科にいらっしゃいます。最近は、性別関係なく美容を意識する人が増えていると思います。

─メスを使用しない施術についても教えてください。

先述した「EMスカルプ」という痩身治療、「ピコシュアプロ」というシミのレーザー、注入療法(フィラー)でヒアルロン酸注射やボトックス注射などで皮膚のシワやたるみを改善する施術があります。また当院では、肩こりに効果的なボトックス注射もしています。それは偏頭痛の防止にも効きます。

─美容整形を考えている読者に一言お願いします。

今年の秋頃から保険診療を開始する予定なので、今後はさらに、できることは増えていくようになります。大きく変えるのではなく、肌の悩みや、シミ、しわ、たるみなど、敷居を高くもたず、いつでもお気軽にご相談にいらしていただけたらと思います!

 

辻奈央先生

009年に北里大医学部卒業。11年、初期研修終了日本医科大学大学院入学。15年に東京皮膚科形成外科品川院勤務。22年にウィリアムラオ形成美容外科入職(NYCエステティシャンライセンス取得) 。


ウィリアム・ラオ先生が全米トップクラスに選出!

先日、米紙・ニューズウィークの「America’s Best Plastic Surgeons 2024」で発表されたトップ150で同院のウィリアム・ラオ院長が見事選ばれた。その功績は米国だけでなく国際的にも評価されている。

 

 

 

 

 

 

William Lao, M.D.Plastic Surgery

535 Fifth Ave., 32nd Floor./TEL: 929-505-2060

doctorlao.com

関連記事

NYジャピオン 最新号

Vol. 1255

夏の和野菜

盛夏のニューヨーク。色鮮やかな野菜たちが街中に溢れ、目を奪われるが、私たち在留邦人はどうしても和野菜が恋しい。実は、よく探せば、こんなアウェーな土地でも本格的な日本の野菜が手に入る。グリーンマーケットや野菜宅配サービスの賢い利用法など、今回の特集ではとっておきの和野菜情報をお届けする。