巻頭特集

はじめてのターキー物語。

 

● 伝統 

オレンジターキー(6~8人分)

今回協力してくれた先生
Hatsune Naturmanさん

双子含む4児の母。五つ以下の食材で作る、おもてなし料理教室「Five or Under」を主宰。
ニュージャージー州チャタムと、マンハッタン・ユニオンスクエアにて開催中。子供連れも参加歓迎。
(ひでこコルトンさん主宰「NY*おもてなし料理教室」認定校)
【問い合わせ】
five-or-under.comInstagram: @fiveorunder

 

1. ブライン液を作る

①オレンジは皮を向く。ニンニクも皮ごと横向きに切る。

②大きめの鍋を用意し水4リットルとブライン液材料全てを入れ、塩と砂糖が溶けるまで火にかける。

③室温程度まで冷めたら、ブライン液の完成。

 

ブラインは、塩水や砂糖水などに肉を浸し下味を付ける調理法。これにより肉がしっとりジューシーになる

 

2. ターキーの下処理

①冷凍のターキーを室内または冷蔵庫で解凍する。

②ターキーの首またはお尻側の穴から、中の首や内臓の入ったパッケージを取り出す。足を結んでいるビニールのタイは、調理後まで切らないこと。

 

ターキーの解凍は室内でも約10時間かかるので、前日から準備する

 

3. ターキーをブラインする

①市販のブライン用のビニール袋にターキーを入れ、上からブライン液を注ぎ入れる。

②ターキーが全てブライン液に浸かるように、しっかりと袋を締め上げる(袋の容量が大きすぎることが多いため、ねじり上げたり、ダクトテープで横を止めてしっかりと浸かるようにする)。

③しっかりと浸かった状態で冷蔵庫に入れ、12〜24時間ブラインする。

4. ターキーを焼く

①オレンジは皮ごと4等分、ニンニクは皮ごと2等分にする。

②常温バターをボールに入れ、塩、ニンニクチューブ、残りのローズマリーの葉とタイムの葉(どちらも枝を削ぎ落とす)を混ぜ合わせる。

③ロースターまたは天板にタイムとローズマリーを数本置き、その上にターキーを置く。

④オレンジ、ニンニク、ローズマリー、タイム各数本を、ターキーの腹の中に詰める。

オーブンで3〜3時間30分加熱。1時間に1回ほど余ったバターをハケでターキーに塗りつける。中央の温度がカ氏165度まで上がったら完成!

 

⑤ターキーの胸肉側、皮と肉の間に手を入れ混ぜ合わせたものを塗り込む。もも肉など他部分は皮の上から隙間なく塗り込み余ったバターは取っておく。

⑥クミンを満べんなくふりかけ、カ氏350度に予熱したオーブンの中段に、ロースターごと入れる。

 

完成!!

オーブンで3〜3時間30分加熱。1時間に1回ほど余ったバターをハケでターキーに塗りつける。中央の温度がカ氏165度まで上がったら完成!

 

ポイント1 

切り分ける際、ダークミート(もも肉)、ホワイトミート(胸肉)を分けておくと、ゲストが好みの部位を選びやすい。

 ポイント2

焼いた後のロースターにたまった焼き汁(グレービー)は、そのままグレービーボートに移し、塩を足してから一緒にサーブする。

 ポイント3

ターキーは、触ってしっかりと肉がついている方が胸肉側。その反対側が背中側。焼く時には、胸肉側を上にして焼く。

 

 

材料

ターキー …………………….12-14lb

オレンジ ………………………….1個

ニンニクチューブ………大さじ3

※生のニンニクすり下ろし可

ニンニク …………………………1個

塩 ……………………………小さじ1

クミン …………………………..適量

バター……………………………..1本

(大さじ8相当、常温)

フレッシュローズマリー…. 7本

フレッシュタイム …………..12本

<ブライン液の材料>

塩 ………………………….1/2カップ

砂糖…………………………. 1カップ

オレンジ ………………………..1個

フレッシュローズマリー …..3本

フレッシュタイム …………….8本

ニンニク ………………………….1個

ブライン用のビニール製の袋

※味は変わるが、市販のブライン液セットもある。

 

日本人はダークミートを、アメリカ人はホワイトミートを好む人が多い

 

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