イタリア産キノコに特化 本場の素朴な良さを再現

日本人もアメリカ人も、イタリア料理が大好き! 市内にごまんとあるイタリアンレストランは選び方が悩ましいが、時には「食材」で攻めてみるのはいかがだろうか? 「カルドンチェロ・ディ・ヴィノ」は、店名にもなっているイタリア産のキノコ、カルドンチェロに特化したメニュー展開で他店と差をつける。

エリンギの仲間であるカルドンチェロは香り豊かでクセがない。メインとしては肉厚で食べ応えたっぷり、そして主役のうま味をたっぷり吸えば、名脇役にもなる。今回のメイン料理も、ウサギ肉とカルドンチェロの組み合わせが予想を超えた優しい味を引き出し、日本人の味覚にもマッチ。

 

「Coniglio($33)」は、プロシュート、チーズ、ウサギ肉を巻いたものに、ランパショーニとカルドンチェロを添え、ベースには赤ビーツのマッシュという組み合わせ。ウサギ肉の柔らかさと、赤ビーツのマッシュのミックスが食欲をそそる

 

 

カルドンチェロの香りとチーズの組み合わで、風味を堪能。デザートのアーモンドパンナコッタには、なんとオリーブオイルをたっぷりかける。今まで食べたことのない不思議な味わいに食べる手が止まらない

 

店内の家具や壁のタイル、小物などは、ほぼ全てイタリアから持ち込んできたというオーナー、クリスティアンさんが目指すのは、イタリア文化の再現。集った人々が気兼ねなく、楽しくワインを酌み交わす。食材も内装も、そのものが持つ本来の素朴な「良さ」を反映しているから、きっとこんなにも、心が温かくなる。

 

 

Cardoncello di Vino

43 W. 27th St.
(bet. Broadway & 6th Ave.)
TEL: 917-409-5995
cardoncellodivino.com

関連記事

NYジャピオン 最新号

Vol. 1255

夏の和野菜

盛夏のニューヨーク。色鮮やかな野菜たちが街中に溢れ、目を奪われるが、私たち在留邦人はどうしても和野菜が恋しい。実は、よく探せば、こんなアウェーな土地でも本格的な日本の野菜が手に入る。グリーンマーケットや野菜宅配サービスの賢い利用法など、今回の特集ではとっておきの和野菜情報をお届けする。