ニューヨーカーが使う自然な英語

〈第18回〉「もったいない」は英語でなんて言う?

~New Yorker’s English Expressions~
ニューヨーカーが使う自然な英語

日本には古来からモノを大切にするという気持ちから、「もったいない」精神が根付いてきました。そんな日本特有の美しい言葉「もったいない」を英語で伝える表現を学びましょう!


1 無駄使いに対する「もったいない」

お金や時間など何かを無駄にしたり浪費したときに使う。日本語の「もったいない」に近い表現。

– It’s a waste of time.(時間がもったいないよ。)

– What a waste of money!(何てお金の無駄なの!)

– Don’t waste water.(水を無駄遣いしないで。)


2 不釣り合いを表す「もったいない」

自分の能力や性格に対して、比較する物事が不釣り合いで不相応なときに使う。

– This cake is too cute to eat!(このケーキは可愛すぎて食べるのがもったいない!)

– The weather is too nice to stay inside.(家にいるにはもったいないくらい天気が良い。)

– He is too good for me.(彼は私にはもったいないくらいだ。)


3 機会を逃してしまったときの「もったいない」

貴重なチャンスを逃してしまったり、惜しいと感じるときに使う。

– You came all the way to NY, it’d be a big waste not to see a musical.(せっかくNYに来たのならミュージカルを見ないともったいないよ。)

-You don’t know what you’re missing.(あなたは失ってることをわかってない!/せっかくのチャンスなのよ!)


その他の使える単語&フレーズ

■ 日本語の「MOTTAINAI」は世界で通用する?
環境分野でノーベル平和賞を初受賞したケニア人環境保護活動家、ワンガリ・マータイさんが、環境を守る世界共通語として広めることを提唱した「MOTTAINAI」という言葉。
日本の美徳を表す美しい言葉ですが、周りの米国人に聞くと実際の認知度はいまひとつ。SDGsへの関心が高まる今、この言葉が再注目されることに期待!

【監修】ジェニファー・ストロング講師(Strong English Services) www.strongenglishservices.com
23年間の経験と資格を持つNY州のESL教師。自宅、オフィス、ビデオチャットから簡単に英語を学習可能!

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